日吉神社(宮城県富谷市富谷落合)
勧請年月日は不明であるが、風土記御用書出(安永3年=1774)によると、承久年中(1219~1222)比叡山より勧請した黒川三社の内の一社であるといい、奥羽観蹟聞老志によると、弘仁6年(815)に比叡山の行尊が造営したと伝えられている。日吉神社の主祭神は大山咋命(おおやまくいのみこと)で、比叡山の地主神として坐していたが、後に最澄が延暦寺を建立して天台宗を開き、古くからの山岳信仰と結び付き、やがて神仏習合思想に密着して延暦寺と並び、深く多くの人々の尊信を受けるようになった。(富谷市作成、境内掲示説明板から引用)
主祭神の大山咋命(おおやまくいのみこと)は古事記や日本書紀にも登場する、要地の守護をする神です。
日吉神社の鳥居は上部に三角形の破風(屋根)が乗った形を しており、仏教の胎臓界・金剛界と神道の合一を表しているとのこと。山王信仰の象徴であるため、山王鳥居と呼ばれているのだそうです。
境内社も朱に染まっています。
この地域は古くから10の神社があったことから「十宮(とみや)」と呼ばれており、次第に「富谷」と改められ、今の市名の由来となったということです。現在は10社のうち日吉神社だけが残っているそうです。
EOS R, EF24-105mm F4L IS USM