嶋館神社(宮城県柴田郡大河原町字千塚前70)
大河原警察署の裏手にある嶋館古墳の上に鎮座しています。
嶋館古墳は5~6世紀に築造された前方後円墳で、当時この土地を支配していた豪族の墓と思われれるとのことです。(境内掲示「嶋館を神社と嶋館古墳」大河原町教育委員会を参照)
主祭神 保食神(うけもちのかみ)、猿田彦神(さるたひこのかみ)、大宮女神(おおみやめのみこと)
勧請月詳でないが、古くからこの地に鎮座され、正一位稲生大明神と称した(文化11年(1814)2月正二位藤原朝臣経朝書奉納額)その後、嶌館神社(文化14年(1817)3月奉納額左近衛権少将源定信書)明治の初、大河原町字新田町に移祀。幾もなく再び現在の境内に復帰した。明治5年(1872)3月村社列格、大正7年(1918)4月神饌幣帛料供進神社に指定された。境内社八雲神社は文久3年(1863)大河原邑豪高橋與右エ門なる者、槻木入間田の八雲神社御神霊を乞奉斎のせらる。国霊神社は、昭和20年(1945)1月大東亜戦争終戦の際、柴田農林学校に在置せる御眞影奉安所の交付を受け境内に移築し、町内の戦死病没者の英霊を祀り、堂内に各霊璽を安置している。尚、現在の嶋館神社拝殿及び社務所は昭和50年(1975)に改築したものである。(宮城県神社庁HPから引用)
社殿のすぐ裏から後円墳の頂きに通じる石段が伸びています。
境内に掲示されている大河原町教育委員会の説明文によると、石段を上った先にある社が嶋館神社の本殿だということです。
こちらは境内社の国霊神社。町内の戦士病没者の霊を祀っています。
古墳の上に神社が鎮座している例は多くありますが、神社がメインとなっているのがほとんどです。嶋館神社・嶋館古墳の場合は、前方後円墳の形状がはっきりしているためか、神社、古墳の双方が存在感を発揮しているように感じられます。
EOS R, EF24-105mm F4L IS USM