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2024年8月4日日曜日

嶋館神社

嶋館神社(宮城県柴田郡大河原町字千塚前70)

 大河原警察署の裏手にある嶋館古墳の上に鎮座しています。

 嶋館古墳は5~6世紀に築造された前方後円墳で、当時この土地を支配していた豪族の墓と思われれるとのことです。(境内掲示「嶋館を神社と嶋館古墳」大河原町教育委員会を参照)


主祭神 保食神(うけもちのかみ)、猿田彦神(さるたひこのかみ)、大宮女神(おおみやめのみこと)

勧請月詳でないが、古くからこの地に鎮座され、正一位稲生大明神と称した(文化11年(1814)2月正二位藤原朝臣経朝書奉納額)その後、嶌館神社(文化14年(1817)3月奉納額左近衛権少将源定信書)明治の初、大河原町字新田町に移祀。幾もなく再び現在の境内に復帰した。明治5年(1872)3月村社列格、大正7年(1918)4月神饌幣帛料供進神社に指定された。境内社八雲神社は文久3年(1863)大河原邑豪高橋與右エ門なる者、槻木入間田の八雲神社御神霊を乞奉斎のせらる。国霊神社は、昭和20年(1945)1月大東亜戦争終戦の際、柴田農林学校に在置せる御眞影奉安所の交付を受け境内に移築し、町内の戦死病没者の英霊を祀り、堂内に各霊璽を安置している。尚、現在の嶋館神社拝殿及び社務所は昭和50年(1975)に改築したものである。(宮城県神社庁HPから引用)

 社殿のすぐ裏から後円墳の頂きに通じる石段が伸びています。

 境内に掲示されている大河原町教育委員会の説明文によると、石段を上った先にある社が嶋館神社の本殿だということです。


 前方後円墳の前方墳の部分です。真ん中にある社が、槻木の八雲神社から勧請した祇園社です。


 こちらは境内社の国霊神社。町内の戦士病没者の霊を祀っています。

 古墳の上に神社が鎮座している例は多くありますが、神社がメインとなっているのがほとんどです。嶋館神社・嶋館古墳の場合は、前方後円墳の形状がはっきりしているためか、神社、古墳の双方が存在感を発揮しているように感じられます。

EOS R, EF24-105mm F4L IS USM

2023年10月7日土曜日

とんとん神社

 とんとん神社(宮城県大河原町新寺字北185-11)


 ここを神社と考えるべきか、観光施設とみなすべきか、初めは迷いました。


 大河原町の、「もち豚」ブランドで畜産加工品を生産販売している企業が直営している畜産加工品直売所の一角に鎮座しています。天然温泉施設やバーベキュー施設も併設されており、家族連れで楽しめる場所です。



 さて、この社ですが、建築様式は神社のそれであり、食肉を製造するために命を頂戴した動物の魂を慰める獣魂碑が置かれています。

 さすれば、傷ついた魂を鎮めるという神社の本旨にかなうものと考えるべきでしょう。


 確かめてはいませんが、この神社は直売所を経営している企業が設置したものとして間違いはないでしょう。鈴紐の先に「平成20年5月吉日」という日付があるので、このあたりに創祀されたものと思われます。

EOS R, EF17-40mm F4L USM