熊野那智神社(名取市高舘吉田字舘山8)
名取熊野三山のひとつで、名取市の高舘山の山頂に鎮座しています。
そもそもはこの山を紀州熊野の那智山に見立てたものと思われますが、現在はここに大規模な住宅団地(その名も那智が丘団地)が造成されたため、紀州の熊野那智神社の環境とは趣が異なってしまいました。
拝殿です。
主祭神 熊野夫須美神(くまのふすみのかみ)
神社の由来は、明和9年 (1772) に記された『封内風土記』によれば、「養老3年(719) 広浦 (今の閖上)の漁師治兵衛が漁で引き上げた御神体を家に安置していましたが、ある夜、御神体が光を放ちその指す 方向が高舘山であったため、そこに宮社を建て羽黒権現として祀ったと言われ、その後、保安4年(1223)に名取老女が紀州熊野智大社の分量を合祀(ごうし)して那智神社と改称した」とされています。(名取市教育委員会「名取熊野三山ー熊野信仰とその歴史遺産ー」から引用)
こちらは本殿です。
境内に展望台があり、市内を一望できます。
境内社の八咫烏社です。八咫烏は神武天皇東征の際、熊野で道に迷った天皇を案内して大和まで導いたと伝えられています。
EOS R, EF17-40mm F4L USM