2025年3月10日月曜日

熊野神社(旧新宮社)

熊野神社(旧新宮社)(名取市高舘熊野堂字岩口上51)



 名取熊野三山のひとつで三山の中心をなす熊野神社(旧新宮社)です。境内が広く、整備が行き届いています。



 拝殿です。

主祭神 速玉神(はやたまのかみ)

元々は新宮社でしたが、明治以後は現在の熊野神社と称するようになりました。主神は速玉神(はやたまのかみ)を祀り、東北地方屈指の熊野神社の一つとされています。新宮社の史料上の初見は、曆応4年(1341) 平泰経の寄進状(熊野神社文書)ですが、名取熊野の成立は平安時代末の12世紀頃と考えられており、新宮社もその頃にはあったものと思われます。当社が成立以後、武士などをはじめとする多くの人々から信仰を集めた事は、所蔵する古文書や文化財などから知る事ができます。(名取市教育委員会「名取熊野三山ー熊野信仰とその歴史遺産ー」から引用)


 拝殿の後ろに位置する奥宮です。左から老女の宮、十二社権現社、証誠殿、那智飛龍権現社です。

 十二社権現社、証誠殿、那智飛龍権現社の三棟は、熊野信仰に関わる様式の近世初頭の貴重な建築物として宮城県の有形文化財に指定されています。


 神池の中心に建つ神楽殿です。熊野堂神楽は春と秋の例大祭の際に披露され、県の指定文化財になっています。また、春の例祭には神池に水上の特設舞台が設けられ舞楽が演じられます。熊野堂舞楽も県の文化財に指定されています。


 文治5年(1189)、源頼朝が奥州東征で当社を訪れた際に座ったとされる「源頼朝公腰掛之石」です。頼朝がここに腰をかけて戦略を練り合戦に勝利したと言われていることから、この石に座るといい考えが浮かぶ、かもしれないということです。

EOS R, EF17-40mm F4L USM 

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