伊豆権現社(宮城県仙台市太白区西中田1丁目20-5)
JR東北線「南仙台」駅から徒歩5分ほどのマンションが立ち並ぶ場所の奥に鎮座しています。中田神社の東隣りです。
伊豆野権現古墳という直径10メートルほどの古墳の上が境内になっています。
中田神社の東隣りに小さな円墳があり、伊豆野権現円墳とよばれる。墳丘上には伊豆野権現の小社がある。(略)中田神社の社地は古代、当地の豪族前田弾正左衛門敏の屋敷地で前田屋敷といわれる。平安時代の中期、豊前国宇佐郡の中津川城主中津川義氏が故あって奥州に配流の身となり、前田屋敷に住んだ。前田館主柿沼氏は中津川氏を手厚く遇した。伊豆野権現は寛和二年(九八六)中津川義氏が祀ったものという。義氏は配流三年にして赦されて帰国したという。(木村孝文「太白の散歩手帖」から引用)
古墳の名称は伊豆野権現古墳ですが、鳥居の扁額に記された神社の名称は伊豆権現となっています。
境内には三つの社があります。左の社の中には延命地蔵尊、真ん中には伊豆権現大菩薩の札が確認できます。
右側が伊豆権現の社殿のようです。
この神社は、鎌倉時代に源頼朝から奥州平定の恩賞としてこの地を与えられた人々が、出身地の神社である伊豆大権現(現在の静岡県、伊豆山神社)の分霊を勧請したという説もあります。判らないことが多い神社です。
EOS R, EF17-40mm F4L USM
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