日吉神社(宮城県富谷市富谷落合)
国道4号から宮城県富谷市の大富団地に向かう道路沿いに鎮座しています。
社殿の朱色が鮮やかです。以前は木の自然な色合いだったようですが、2003年頃に塗り直されたようです。
勧請年月日は不明であるが、風土記御用書出(安永3年=1774)によると、承久年中(1219~1222)比叡山より勧請した黒川三社の内の一社であるといい、奥羽観蹟聞老志によると、弘仁6年(815)に比叡山の行尊が造営したと伝えられている。日吉神社の主祭神は大山咋命(おおやまくいのみこと)で、比叡山の地主神として坐していたが、後に最澄が延暦寺を建立して天台宗を開き、古くからの山岳信仰と結び付き、やがて神仏習合思想に密着して延暦寺と並び、深く多くの人々の尊信を受けるようになった。(富谷市作成、境内掲示説明板から引用)
主祭神の大山咋命(おおやまくいのみこと)は古事記や日本書紀にも登場する、要地の守護をする神です。
日吉神社の鳥居は上部に三角形の破風(屋根)が乗った形を しており、仏教の胎臓界・金剛界と神道の合一を表しているとのこと。山王信仰の象徴であるため、山王鳥居と呼ばれているのだそうです。
境内社も朱に染まっています。
この地域は古くから10の神社があったことから「十宮(とみや)」と呼ばれており、次第に「富谷」と改められ、今の市名の由来となったということです。現在は10社のうち日吉神社だけが残っているそうです。
EOS R, EF24-105mm F4L IS USM