2024年5月14日火曜日

矢﨑大明神

矢﨑大明神(宮城県仙台市宮城野区岩切稲荷西)


 宮城野区岩切のまだ畑と水田が残っている一帯。稲荷館跡といわれる緑地に神社があります。


千百九十年文治六年伊沢家景が宮城領主として赴任する時お供をして来た伊藤祐則が手樽して郡司となった その子祐右エ門が押領使となって畑中に住みその屋敷周りに神仏を祀った 一、矢崎大明神(倉稲魂命)(クライネタマノミコト) 一、伊豆佐比売(サヒメ)神社 一、秋葉大権現 一、大日堂 神殿の裏には石碑が残っている (略)境内には狐が竹駒神社と行き来したと伝えられてる穴があり産室といわれていた(社殿扉に掲示されている平成3年岩切歴史散歩の会「いわきりの息吹き」から引用)


 様々な神仏を祀っているようですが、社殿の中を覗いたところ狐の像が置いてあり、「矢崎神社」と書いた提灯が数個下がっていましたので、お稲荷さんの矢﨑大明神が主となっているようです。


 大日堂です。大日如来が祀られています。


 社殿の裏に残っている石碑です。

 左側の昭和9年(1934)に建立された碑には「伊豆佐賣神社」と彫られており、鳥居の扁額にも同様に記されていますが、利府町の「伊豆佐賣神社」の由緒では「仙台市青葉区岩切、畑中にも分霊されており、飯土井の長者向きの鳥居が立てられていて今も存在している」と説明されています。

 この神社が利府の伊豆佐比賣神社を勧請したものであることは間違いないでしょう。とすれば、「北」と「比」の違いは、単に漢字を間違えただけなのか、何かの意図があって一文字だけ変えたのか、どっちなんでしょうねえ。

EOS R, EF17-40mm F4L USM 

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