道路神社(宮城県仙台市泉区上谷刈3丁目17)
泉区上谷刈のマンションと福祉施設が集中的に立地する地域の一角に神社がポツンと鎮座しています。
鳥居や社殿に扁額はありませんが、わずかに鳥居の柱に神社名が記されています。その名も道路神社。神社の名前としては全国にも例がなく、極めてめずらしいものです。
もともとは道六神(道陸神)でしたが、近代的な道路神社に改められました。昔の言い伝えでは、古街道に塚を築くとき測量に用いた縄を納めて祭ったとされています。特別なご神体はありません。(仙台市HP「いずみ史跡今昔物語―第8回 上谷刈めぐり 秀衡街道を歩く」から引用)
この周辺には江戸時代に奥州街道が整備される以前は奥州山道(秀衡街道)という道が通っており、人々が利用していたとのことです。道六神は道祖神のことなので、神社は道の安全を祈願して祀ったものと思われます。
現在はマンションが開発計画に沿って整然と配置されており、人々が歩いて山越えをしていた頃の痕跡はありません。
EOS R, EF24-105mm F4L IS USM