2025年1月19日日曜日

白山神社(野村)

白山神社(宮城県仙台市泉区野村桂島)

 泉区の仙台市泉総合運動場の北側に位置しています。



 白山神社は南北朝から戦国時代にかけて現在の宮城県南部で勢力をふるった国分氏の氏神と言われています。国分氏は一時伊達家の臣下となりましたが、伊達政宗の不興をかって滅亡したそうです。

 国分家には世に流布されている他、野村には馬場家が二家、桂島家が一家あった。桂島は後伊達氏に仕えたが代々市名坂の実相寺を菩提寺とした。桂島に安堵後旧臣の高平大学や、堀江近江が松森から白山神社を移して彼を保護したという。(略)
 桂島の白山神社は内殿が二社並列、右に白山神社左に千代城神社と読める神牌がある。
 代々の桂島氏が往時の先祖を千代城に託して祀ってきたのかも知れぬ、桂島氏は明治十九年(1886)国分に復姓し、桂島姓は家中の若生氏に与え、石巻に移り、さらに東京に移った。(「泉市誌」から引用)


 社殿正面の扁額です。墨書きの文字が薄れていて一部しか読めません。

 社殿の後方に当地方の伝統行事である"どんと焼き"をした跡がありました。地域の人たちに地元の神社として祀られているようです。

EOS R, EF35mm F1.4L USM

2025年1月7日火曜日

志賀神社

志賀神社(宮城県仙台市宮城野区鶴ケ谷4丁目15)


 宮城野区の鶴ケ谷中央公園の北側、長い坂道を登りきったところに神社があります。



この神社は、由緒等は不詳であるが、昔から鶴ケ谷地域の守り神で、観応二年(1351)の岩切城合戦で敗れた畠山氏親子に関係があると言われる。明治元年(1968)、岩切の八坂神社に合祀されたが、昭和五十四年(1979)に再建されている。旧社格は鶴ケ谷村の村社である。(飯塚景記「古い祠堂や石仏石碑を観て歩く」から引用)

 1979年という比較的新しい時期に再建されたわりに、祭神や由緒が不詳なのは不思議な感じがします。あるいは再建した氏子さんたちには自明なのでしょうか。

 境内にある2つの祠。右側には大日如来坐像が収められ、左側の石碑には子安観音が彫られています。

 本殿の脇にそびえるイチイの木です。樹齢600年で、仙台市の保存樹木に指定されています。

EOS R, EF17-40mm F4L USM 

2024年12月18日水曜日

卸町神社

卸町神社(宮城県仙台市若林区卸町2丁目15-1)

 1970年に多業種の企業が集まる産業団地として仙台市東部に整備された「仙台卸商団地」に鎮座しています。


主祭神 天照大神(あまてらすおおかみ)、金山尾古神(かなやまひこのかみ)、金山比売命(かなやまひめのみこと)

卸町神社は卸商団地の組合員卸商社の連帯と繁栄を願う象徴として建立されたもので,その経緯は組合員若手経営者の集まりである青年経営研究会が発起し協同組合仙台卸商センター組合員の総意により組合創立15周年団地完成10周年を記念し,昭和55年(1980)3月15日着工,同年7月23日に完成したものであります。(境内掲示「卸町神社由来書」から引用)


 産業団地に立地する企業の協同組合が中心となって創設した神社なので、境内や周辺の自然緑地がきれいに整備されています。

EOS R, EF17-40mm F4L USM

正一位稲荷大明神

正一位稲荷大明神(宮城県仙台市若林区大和町1丁目9-13)


 仙台市地下鉄東西線の薬師堂駅から歩いて2,3分の住宅地に鎮座しています。



 由緒等は不明です。道案内の標識に「正一位竹駒稲荷大明神」と記されていますが、竹駒神社と関連があるかどうかも判りません。

 境内はきれいに清掃されています。社殿の中をのぞいてみたところ、奥に祭壇があり、手前は6畳ほどの畳敷きで、布団をかけたこたつが置いてありました。鳥居には令和元年に氏子一同が奉呈したとの記載があります。大事にされている神社のようです。

EOS R, EF17-40mm F4L USM

穴蔵神社

穴蔵神社(宮城県仙台市青葉区霊屋下21-16)


 仙台藩主伊達政宗の霊廟である瑞鳳殿の入口近くに鎮座しています。

 手前が素通しの拝殿。


 奥に本殿があります。

主祭神 宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)

本社は、元米沢に御鎮座あり、伊達氏の守護神として奉斎せるを、藩祖政宗伊達郡梁川に遷し、後、仙台若林に城郭をさだむるに及び荒井村に遷し、後、青葉城を築くのとき鈴の沢の地を選び城に向けて遷し祀る。故に「夕日明神」と称あり。天保6年(1835)7月広瀬川の氾濫と崖崩れの災をおそれ遂に川下の現在の地に鎮めまつる。(宮城県神社庁HPから引用)



 本殿を守る狛狐が厳しくてかっこいいです。


 神社の由緒を漢文で記した石の「稲荷神碑」は天保6年(1835)の洪水で河中に埋没したものが昭和8年(1933)に工事現場で発見され、同11年(1936)にこの地に再建されたのだそうです。(「仙臺市史」昭和28年版参照)

EOS R, EF17-40mm F4L USM

2024年12月17日火曜日

斎兵衛神社

斎兵衛神社(宮城県仙台市泉区松森斉兵衛58ー9)

 泉区松森の大型中古品販売店の敷地に鎮座しています。鳥居はなく、祠だけの神社です。


 由緒等は不明です。松森斉兵衛がこの周辺の地名で、近くには斉兵衛公園という小さな公園があります。この神社の名前が地名になったのか、地名が神社の社号になったのか、どちらかだと思いますが確認できませんでした。

EOS R, EF35mm F1.4L USM

2024年12月14日土曜日

熊野神社(角田市毛萱)

熊野神社(宮城県角田市毛萱字西ノ入42)

 大河原町の国道4号から蔵王さくらロードに入り、仙南運転免許センターを左手に見ながら金ケ瀬さくら大橋を渡って、さらに角田方面に進んだ小山の上に鎮座しています。


主祭神 神祖熊野櫛御気野命(かぶろぎくまののくしみけぬのみこと)

 宮城県神社庁のHPには由緒不詳と記されており、それ以上の情報は他でも見つかりませんでした。

 社殿の正面に古い絵が掲げられていました。よく見ると、壇ノ浦の合戦で那須与一が弓を引いている場面のようでもあります。名取市の熊野神社には源頼朝が東征の際に立ち寄ったという言い伝えがあります。同じように、源氏にまつわる伝説との関連で誰かが奉呈したのでしょうか。

EOS R, EF17-40mm F4L USM