蠣崎稲荷明神(宮城県仙台市青葉区川内追廻無番地)
先日訪問した馬上蠣崎神社の由緒となった伊達政宗の愛馬五島が飛び込んだ崖の下に今も神社が残っているらしいので行ってみました。
しかしながら、鳥居まで近づいたところ、その先は黄色いテープの規制線が張ってあり通行禁止のようです。
規制線の真近まで行くと、さらに先に鳥居があり参道が続いていましたが、倒木やら何やらでかなり危険な状態のようでした。
ちなみに隣の駐車場にも大きな木が倒れたままになっていました。
参道の先は切り立った崖になっており、崖の上は仙台城(青葉城)の本丸ですので、ここが政宗の愛馬が落ちたと云われているところだと思います。
参道の奥には小さな祠があるとのことですが、今後誰かがこの神社のために周辺を間伐し、倒木を撤去するとも思えないので、もうこの社を見ることはできないのかもしれません。残念です。
そんなわけで、気落ちしつつも観光施設である付近の仙臺緑彩館に立ち寄ったところ、思いがけないものに出会いました。追廻大明神の神輿です。
追廻地区には、戦後間もない1946年に国が戦争の被災者や引揚者のために整備した追廻住宅があり、最大で620戸、4000人が生活していました。その後、仙台市がこの場所に大規模な公園を整備することに決定して、70年以上に渡る交渉の末、住民は仙台市が用意した新しい住宅団地に移転しました。
追廻大明神はこの地区に祀られていた地域の守り神でしたが、公園整備に伴いなくなってしまいました。
展示されている神輿は、川向いの町内会が引き取っていたもののようです。今日は蠣崎稲荷明神まで行けずに落胆していましたが、追廻大明神の痕跡を発見することができてよかったです。
EOS R, EF24-105mm F4L IS USM
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