八幡宮(宮城県仙台市太白区山田新田堀下南5)
太白区富田から名取川に沿い国道286号に抜ける道路に面して鎮座しています。
本殿の脇に由来の説明板がありました。それによると、主祭神は天鹿児弓神(あめのかごゆみのかみ)。
天鹿児弓は、記紀神話に登場する弓のこと。「天若日子(あめのわかひこ)に授けられたとされ、天津神を裏切って状況を見に来た鳴女(なきめ)を射ち殺した。その矢は高天原まで届き、投げ返された矢にあたり天若日子は死んでしまった」と云われています。
一般的に八幡宮というと祭神は応神天皇ですが、こちらは弓が神として祀られているのですね。応神天皇は弓の神とも云われているので、この社も八幡を称したのでしょうか。
由来掲示板によれば、弘化3年(1846)2月山田村大工万吉、兵左エ門、善四◯(判読不能)により建立、その後数度の再建、改繕をへて直近の再建は平成12年(2000)5月1日。
隣の富田地区に八幡東、八幡中、八幡西という地名があります。少し離れているような気もしますが、その地区には八幡神社がないので、この社が地名のもととなっているのかもしれません。その割に、この神社の現状に放置感が漂っているのが残念です。
EOS R, EF24-105mm F4L IS USM