羽黒神社(宮城県仙台市青葉区北山2-8-15)
私は北山霊園の駐車場に車を置き歩いて2分ほどで境内に着いたのですが、それはいわゆる裏道のようで、こちらが正式な参道のようです。羽黒神社前というバス停もあります。
主祭神 倉稲魂命(うかのみたまのみこと)、火産霊神(ほむすびのかみ)
羽黒神社は、同社因縁記(享保元年(1716)記)によれば、伊達政宗公が、仙台城築城の慶長7年(1602)北山に建立した。保春院殿が嗣子なきを憂え、長海上人を湯殿山に参詣させた所、夢枕に立った偉僧の梵天(ぼんてん)を宿して生まれたのが政宗公と記される。偉僧は、湯殿山初代の行者萬海上人で、その弟子長海上人と慶印上人とが、師の生まれかわりの政宗公が慶長5年(1600、関ヶ原の年)上杉軍と戦った折、大いに助勢した功をめでて慶印上人を羽黒神社開祖とした。病める者も十中九は立ち所に治るなど霊験あらたかであると因縁記は述べている。(境内説明板から引用)
こちらはコンクリート製の現社殿の前の羽黒神社社殿です。現在は境内社の月山神社・湯殿山神社の社殿となっています。江戸時代後期の建立とみられるとのことで趣があります。
同じく境内社の竹駒神社
有名な神社の名を冠した境内社が多く、神社のデパートのごとしです。
さらに、境内の裏には古墳もあります。宮城県神社庁のHPによれば、仙台市の文化財地図には古墳となっているものの誰の墓かは不明とのこと。小山の上の樹は樹齢380年のエゾヒガン桜で仙台市の保存樹木に指定されているそうです。
かつて大阪に行った際、街のあちこちに古墳があり、人々の生活の場に溶け込んでいる様子に驚いたことがありました。古くから政治や文化の中心であった関西地方ならではの風景と思っていましたが、仙台にも住宅のこんな近くに古墳があったんですね。
EOS R, EF17-40mm F4L USM