金刀比羅(ことひら)神社(宮城県仙台市若林区南材木町75)
この周辺は南材木町という地名で、その名のとおり寛永年間(1624~43)に若林城の城下町として割り出され、木材の専売権を許された町。延宝3年(1675)までは、材木のほかに煙草の専売権を持ち、隆盛を誇ったとのことです。(仙台市HP 「若林区 奥州街道を歩く」を参照)
この神社は、もともと地主であった向かって右隣の「針惣」の屋敷神で、明治初期に廃絶されたものを昭和23年(1948)になって町の人たちが町の鎮守として建て直しました。
「針総」は昭和26年(1951)から62年(1987)までは旅館だったとのこと。市川房江、幸田文、角川源義など多くの著名人が定宿にしていたそうです。(以上、前掲仙台市HPを参照)
この建物が解体されるとすれば神社の存亡にも大きく関わりますので、そうでないことを切に祈るばかりです。
EOS R, EF24-105mm F4L IS USM
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2024.02.10補筆
旧針総旅館について「仙台市の「杜の都景観重要建造物等」に指定されている、若林区南材木町の「旧針惣(はりそう)旅館」が、古民家のたたずまいを生かしたレストランや宿泊施設にリノベーションされる。一部はコミュニティースペースとして貸し出す予定で、来年春のオープンを見込んでいる」(2023.08.10河北新報ONLINEから引用)という記事を見つけました。解体ではなくてよかったです。