広瀬川上稲荷大明神(宮城県仙台市青葉区川内明神横丁34)
こじんまりとした境内には扁額も由緒説明もなく、この神社の成り立ちを示す参考文献もなかなか見つかりませんでしたが、地元の川内町内会が公開しているHPに佐藤庄次郎という住民の方が書かれた「お明神さんの事」(「『迎春』昭和六十一年元旦 川内老人クラブ寿会」掲載)という文章がありましたので引用します。
明神横丁に鎮座の広瀬川上稲荷大明神社は(略)、建立は天保二年(1831)とありますから、今から約百七、八十年位前の事、付近に住みついた最下級武士のお小人(小人)衆(伊達家の職制によると目付~徒目付~小人とあり)がこのお明神さんを建立し武運長久を記念していたものと思われます(略)又このお明神さんにお手ふきを奉納している人が(お)ります。その数約二十位さがっておりますから一年に一本で二十年位前からでしょうか。
この社は一般に「川内明神」と呼ばれており、Googleマップにもそう表記されているのですが、地元の方は「広瀬川上稲荷大明神」という名称でお祀りしているようです。
訪問した日は、写真のとおり、社殿の右側に手ぬぐいが下がっていました。これが奉納されたお手ふきなのでしょうか。
川内町内会のHPによると、現在は地域の広瀬川上稲荷大明神世話人会がこの社の面倒をみているようです。
手水場にひしゃくを用意してくれる人がいるのも喜ばしい限りです。
EOS R, EF17-40mm F4L USM
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