八幡神社(宮城県仙台市泉区野村八幡前11)
この社の由緒等は不明ですが、「宮城県誌」(昭和3年版)には、野村字萩塚に鎮座する須賀神社について「大正四年(1915)七月二十四日、馬場屋敷の神明社、八幡前の八幡社、筒岫屋敷の稲荷社を合祀し遷座の式を挙行す」という記載があります。
「仙台・泉の散歩手帖」には、「八幡前の八幡社は合祀されたとのことであるが、東北自動車道建設のため若干移動はしているが、現在高森八丁目に祀られている」と述べられています。
社殿が2つあります。
向かって右側の、
「八幡神社本殿改築記念碑」のあるほうが八幡神社。
向かって左側は、仙台市HPの「いずみ史跡今昔物語―第9回 野村めぐり 秀衡街道を歩く」に須賀神社に合祀された馬場屋敷の神明社について「現在は高森生協隣接地の高速道路が見渡せるところに祭られています」という記載があることから、神明社の社殿であると思われます。
八幡神社(と思われるほう)の覆屋の中です。
神明社(と思われるほう」です。
この周辺はかつては一帯が山でしたが、三菱地所の大規模開発によって現在は仙台を代表する住宅団地になっています。
この神社は、大正時代の合祀や東北自動道の整備による移動など、さまざまな変遷を辿った末、今はかつての鎮座地であった高速道を見渡しながら、ここに落ちついているものと感じられます。
EOS R, EF35mm F1.4L USM
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