四社宮(ししゃぐう)(宮城県仙台市若林区新寺1-7-38)
四社宮は東八番丁(昔は大河原町)に鎮座し、昔藩祖伊達政宗公が関ヶ原の役の節、上杉氏の家来甘粕氏との戦に政宗公に随ひて柴田郡大河原より仙台に来たり、足軽鉄砲組として当丁に置かれたるに依り大河原組と云い、その後大坂の冬・夏の陣の戦に初めて伊達勢として出陣し全員無事帰陣する。これ皆神の御守護に依るとなし、先住地の四社明神を勧請し現在に至る。又、一説に藩命によりローマに渡った支倉六右衛門常長が、海上安全を祈り賽銭箱を奉納したとも伝えられ、その六右衛門揮毫の賽銭箱の表板を社殿に掲げてある。(宮城県神社庁HPの由緒から引用)
当時、宮城県から関西の大阪冬の陣・夏の陣に参戦することは命がけであったに違いなく、全員無事帰ってきたのはまさしく神の加護によるものという心境だったのでしょう。
なお、社殿に掲げられている扁額は元の仙台市長の奉呈によるもので、神社庁HPで言及されている支倉常長が奉納した賽銭箱の表板ではありませんでした。
常長の賽銭箱は「永年風雨にさらされ破損し、その表板が今尚当社に掛額として拝殿上部に保存してあります」(社殿由緒文)とのことです。おそらく社殿の中で保存されているものと思われます。
写真右側の一本木は、日本では珍しい「菩提樹」なのだそうです。
なお、私はかつて中学・高校生時代を含めて10年ほどこの近くに住んでいたことがあり、この場所の前を何回となく通ったはずですが、当時はここに神社があることにまったく気がつきませんでした。
その頃は子どもだったので神社には全然興味がありませんでした。神社というものは、人の心の持ちようによって、有ったり無かったりするものなのでしょうか。
EOS R, EF17-40mm F4L USM