2024年4月10日水曜日

箱石神社

箱石神社(宮城県仙台市若林区成田町104)

 若林区成田町に鎮座している箱石神社です。



 境内の桜が満開でした。



 社殿で御朱印と一緒に配布されている由緒書きが、この町と神社の由来を詳しく説明しているので、少し長いですが引用します。

 当地「成田町」は、慶長十八(1613)年、葛西氏に仕えた桃生郡箱石村の足軽たちが、主家滅亡ののちに伊達家に取り立てられ、町割りされた足軽町に移住したことに始まります。移住の際、郷里の産土神(氏神)であった箱石神社を勧請し、社殿を建立した事が当神社の始まりであります。
 元来の箱石神社は、「龍神」や「水神」を祀られていたようでありますが、現在は倉稲魂神(お稲荷様)を主祭神とします。境内にあった佐々八幡神社を合祀(年代不明)したほか、境内には神仏混合時代の名残である不動尊のお堂が鎮座します。

※ この由緒書きには足軽たちが「桃生郡箱石村」から移住したとありますが、仙臺市史や宮城県神社庁のHPには「桃生郡成田村」からと記されています。桃生郡成田村は現在の石巻市相野谷飯野川町です。



  神仏混合の名残といわれる不動尊堂です。


 境内の奥にある謎の物体です。

 しめ縄が張られているので、これが「箱石」なのかとも思いましたが、石はさほど古くはない人工の構築物です。由緒書きに「元来の箱石神社は、「龍神」や「水神」を祀られていた」と記されているので、井戸のようなものを祀っているのでしょうか。

EOS R, EF24-105mm F4L IS USM

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