2024年4月26日金曜日

御釜神社

御釜神社(宮城県塩竈市本町6-1)


 鹽竈神社の飛地境内末社に位置づけられています。

 鹽竈神社から800mほど離れたところにあり、鹽竈神社の豪華さとは比較にならない小さな神社です。しかしながら、この神社ではきわめて重要な神事が行われています。


祭神 鹽土老翁神(しおつちおじのかみ)

創立年代不詳、境内に四釜あり古代神の潮を煮しもの也と云伝う、釜中常に海水を湛ふ大雨にも増さず、旱魃にも減ぜず、天下異変あれば釜の中の水色異なると云う。(略)藻塩焼きの特殊神事あり、藻塩焼にて製したる塩を十日の鹽竈神社例祭に奉奠す。(「宮城県神社名鑑」から引用)


 神器の「四口の神釜」(よんくのしんかま)が収められている建屋です。

 社務所に申し出て100円を納めると中を拝観できるようですが、知らずに行ったため見ることができませんでした。やはり事前調査は必要ですね。ただし、神釜の写真撮影はできないそうです。

 

 特殊神事の「藻塩焼神事」(もしおやきしんじ)が行われる釜です。毎年7月4日から6日にかけて古代の製塩方法により海水を時間をかけて煮詰め、できた荒塩を10日の例祭の際に鹽竈神社の神前に供えます。

 この神社のお釜が「塩釜」という地名の由来になったことは言うまでもありません。鹽竈神社の末社というより、なんだかこちらのほうが本当の鹽竈神社なのではないかとすら思えてきます。

EOS R, EF17-40mm F4L USM 

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