2024年4月26日金曜日

志波彦神社

志波彦神社(宮城県塩竈市一森山1-1)

 鹽竈神社のすぐ隣に鎮座していますが、摂社・末社ではなく、鹽竃神社とは別の神社です。ただ、現行の宗教法人法上は「宗教法人志波彦神社鹽竈神社」という、一つの法人になっているようです。



主祭神 志波彦神(しわひこのかみ)

当社はもと宮城郡岩切村(仙台市岩切)の冠川の畔に鎮座され、「延喜式」に収められている陸奥国百社の名神大社として、朝廷の尊信殊の外厚いものがありました。明治4年(1871)5月国幣中社に列格され、明治7年(1874)12月24日に鹽竈神社の別宮本殿に遷祀されました。さらに昭和7年(1932)当時の内閣に陳情請願し国費を以て御造営することとなり、昭和9年(1934)現在地に工事を起し、明治・大正・昭和三代に亘る神社建築の粋を集めて竣工し、昭和13年(1938)9月御遷座申し上げました。(「志波彦神社 鹽竈神社」HPから引用)


 この神社は国費で造営した最後の神社といわれ、社殿は朱黒漆塗りのたいへん豪華なものです。

 祭神の志波彦神は、この地方で農耕を盛業としていた人々が信仰していた国津神(土着神)であったと考えられるとのことです。

 記紀に登場するようなメジャーな祭神ではない、地方の土着神を祀ったにすぎない志波彦神社が、なぜその時々の権力者に重んじられ、陸奥国一宮といわれる鹽竈神社に匹敵するほどの扱いが受けられたのか謎が多いです。どこかに答えがあるのかもしれませんが、いつものことながら私は調べきれませんでした。

EOS R, EF17-40mm F4L USM 

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