神子(みこ)神社( 宮城県仙台市青葉区木町8−6)
この地周辺はかつて神子町と呼ばれており、この神社は朝日神子を祀っていると伝えられているようです。(ただ、「青葉の散歩手帖」の木村孝文氏は、この神社に祀ったといわれる朝日神子が朝日神社や熊野神社の巫女と同一人物か不明である、と述べています。)
そして、この神社を訪問して感じたのは、実によく維持管理されているということです。社殿のしめ縄は真新しく、境内には塵ひとつ落ちていません。いったい誰が管理しているのでしょうか。
境内の石碑には「聖徳太子」と刻まれ、文政13年(1830)太子講と彫られています。太子講とは「大工・左官・鳶職などの職人や、桶屋、鍛冶屋などが聖徳太子を祀り、飲食をともにして賃銀の協定や仕事についての申し合わせなどをする職業的集団である」(「青葉の散歩手帖」)とのことです。
もしかすると、この神社は太子講の流れをくむ関係者が守っているのかもしれない、などといささか根拠の薄い想像をしてみたところです。
EOS R, EF17-40mm F4L USM