白杉稲荷(宮城県仙台市宮城野区田子1丁目8)
宮城野区田子の七北田川沿いに鎮座しています。この日は晴天だったので、川沿いの道路にはサイクリングやランニングを楽しむ市民が行き交っていました。
<加藤文夫さんの話>
1200年ぐらい前に、地盤が高かったので祀られた。
明治35年(1902)~38年(1905)の河川改修のときに、工事の監督が白杉(3尺ぐらいの太い白杉だった)がじゃまだったので切らせた。白杉を切った明治38年の旧暦2月28日に新町(福田町)が大火事になった。(橋のところから支所あたりまで全焼)
また、堤防のところで監督が馬をはしらせたら、馬がころんで死んでしまったりしたことから、白杉さんのたたりといわれた。
今ある白杉はその後、白杉さんが青い杉ばかりではまずいということで、誰かが植えた。(新しい杜の都づくり宮城野区協議会「福田町 田子 中世と近世がクロスする街」から引用)
社殿の右側の木が後から植えられた白杉だと思われます。
大火事が起こったり、馬が死んだりした白杉さんの祟りは明治時代に入ってからの言い伝えですから、始めから恐ろしい神様だったわけではないのかもしれません。しかし、疎かにすると怒りを買うというのは、神社のそもそもの形を体現していていいんじゃないでしょうか。
EOS R, EF17-40mm F4L USM
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